はじめに ― この記事を書いている人について
「仮想通貨を始めてみたいけれど、何から手をつければいいのか分からない」
この記事を読んでいるあなたは、そう感じているかもしれません。
私は2017年8月13日、ビットコインがまだ1BTC=45万円前後だった時期に、仮想通貨(2020年に金融庁が正式名称を「暗号資産」に変更)の取引を始めました。以来9年近く、強気相場と弱気相場(ブルマーケットとベアマーケット)の両方を経験し、国内外合わせて19の取引所でアカウントを開設してきました。さらに5年間はマイニングも並行して行い、その結果、失敗パターンも成功パターンも身をもって学んできました。
この記事では、そんな9年の経験から「2026年の今、仮想通貨を始めるなら何をどう進めればいいか」を、初心者の方に本当に必要なことだけに絞って解説します。ネットで拾える一般論ではなく、実際に使ってきたからこそ分かるリアルな話をお届けします。
【結論】仮想通貨の始め方は4ステップだけ
先に結論を申し上げます。仮想通貨を始めるために必要なステップは、以下の4つだけです。
- 国内取引所で口座を開設する(所要時間: 10分〜1日)
- 日本円を入金する(所要時間: 数分)
- ビットコインを少額(1,000円〜)購入する
- 価格変動に慣れる(1〜2週間は触らない)
最初におすすめする取引所は、Coincheck(コインチェック)です。理由は後ほど詳しく説明しますが、アプリの使いやすさとサポートの手厚さで、初心者が9割がた満足できる取引所だからです。
「本当にこれだけ?」と思われるかもしれませんが、本当にこれだけで大丈夫です。複雑に見える業界ですが、入り口はシンプルです。大事なのはスタート後の行動であって、入り口で悩み続けることではありません。
そもそも仮想通貨(暗号資産)とは何か
ここで少しだけ基礎を整理しておきましょう。すでにご存知の方は読み飛ばしていただいて構いません。
仮想通貨とは、ブロックチェーン技術を使って発行・管理されるデジタル通貨のことです。日本では2020年5月、金融庁が資金決済法の改正に伴って呼称を「暗号資産」に統一しました。ただし一般の検索やニュースでは「仮想通貨」という呼び方がまだ主流です。本記事でも読みやすさを優先して「仮想通貨」と表記しますが、両者は同じものを指します。
代表的な銘柄は以下の通りです。
- ビットコイン(BTC): 時価総額1位。仮想通貨の代表格
- イーサリアム(ETH): 時価総額2位。スマートコントラクトの基盤
- リップル(XRP): 国際送金に特化。日本での人気が高い
- ソラナ(SOL): 処理速度が速く、近年注目度が高い
初心者の最初の一歩としては、ビットコインまたはイーサリアムから始めるのが定石です。特別な思い入れがなければ、まずはビットコインで十分です。
ステップ1: 国内取引所で口座を開設する
なぜ最初は「国内」取引所なのか
私は国内12社、海外7社、合計19の取引所でアカウントを開設してきました。その経験から断言できるのは、初心者は必ず国内取引所から始めるべきということです。
理由は3つあります。
第一に、日本円でそのまま買えること。海外取引所の多くはまず国内取引所でビットコインを買い、それを送金してから取引を始める必要があります。初心者にはハードルが高すぎます。
第二に、金融庁の登録を受けていること。万が一のトラブル時にも、日本の法律に基づいた保護が受けられます。私が過去に使った海外取引所の中には、突然出金が止まったり、サービスそのものが終了したものもあります(Poloniexの日本人向けサービス縮小、Hotbitの事実上の閉鎖など)。
第三に、日本語サポートがあること。税金の計算から本人確認まで、全てが日本語で完結する安心感は初心者にとって何よりの味方です。
初心者におすすめの国内取引所3選
9年間で19の取引所を使い分けてきた私が、「初心者がまず開くなら」という観点で選ぶと以下の3社です。
第1位: Coincheck(コインチェック)
私がメインで使い続けている取引所です。アプリダウンロード数が国内No.1で、スマホアプリの使いやすさはダントツ。ビットコインを含む20種類以上の通貨を扱っており、最初の1社としては最適です。
第2位: bitFlyer(ビットフライヤー)
セキュリティの高さに定評があり、ハッキング被害に一度も遭ったことがない実績を持ちます。1円から買えるので、お試しには打ってつけです。
第3位: bitbank(ビットバンク)
やや中〜上級者向けですが、「板取引(指値注文ができる本格的な取引画面)」の使い勝手が国内屈指で、将来的に本格運用したい方には強くおすすめできます。
どれか1つで迷ったら、まずCoincheckを選んでおけば間違いありません。
口座開設の流れ
Coincheckを例に、口座開設の流れをご説明します。
- 公式サイトでメールアドレスを登録
- パスワードを設定してログイン
- 本人確認書類のアップロード(運転免許証、マイナンバーカード等)
- 顔写真とのマッチング(スマホで自撮り)
- 最短即日で承認通知
所要時間は10分程度です。昔は郵送でハガキを受け取る必要がありましたが、今は完全オンラインで完結します。私が2017年に口座開設したときは書類到着まで2週間かかっていたことを考えると、隔世の感があります。
ステップ2: 日本円を入金する
口座開設が完了したら、日本円を入金します。方法は3つあります。
| 入金方法 | 手数料 | 反映速度 |
|---|---|---|
| 銀行振込 | 銀行側の振込手数料のみ | 数時間〜翌営業日 |
| コンビニ入金 | 770〜1,018円 | 即時 |
| クイック入金(ペイジー) | 770〜1,018円 | 即時 |
初心者におすすめは「銀行振込」です。手数料が安く、数百円程度で済みます。反映には少し時間がかかりますが、普段の買い物と違って仮想通貨は24時間365日取引ができるので、急ぐ必要はありません。
初回の入金額は1万円〜3万円で十分です。「いきなり大金を入れてはいけない」は、経験者全員が口を揃える鉄則です。
ステップ3: ビットコインを少額から購入する
さあ、いよいよ購入です。ここで多くの初心者が失敗するポイントをお伝えします。
「販売所」ではなく「取引所」を使う
Coincheckを含む多くの取引所には、「販売所」と「取引所」の2つの画面があります。違いはこうです。
- 販売所: 取引所が相手。操作が簡単だが、スプレッド(実質手数料)が3〜5%と高い
- 取引所: ユーザー同士が相手。スプレッドが圧倒的に安い(0.1〜0.2%程度)
同じ1万円分のビットコインを買っても、販売所で買うと数百円単位で損をします。私も始めたての頃はこれを知らず、3ヶ月分で1万円以上のスプレッドを払っていました。
「取引所」画面の使い方は、慣れれば数分で分かります。最初の1時間だけ、少し頑張って覚える価値があります。
最初は1,000円分から
初心者が犯す最大の過ちは「いきなり大きな金額を投じる」ことです。
初回購入は1,000円分で十分です。価格が毎日上下するのを体感しながら、アプリの使い方に慣れてください。1〜2週間して感覚がつかめてきたら、徐々に金額を増やしていけばOKです。
私も2017年8月に最初に買ったのは、ほんの数千円分のビットコインでした。そこから相場の荒波を味わい、学びながら徐々に規模を広げてきました。
ステップ4: 価格変動に慣れる(1〜2週間は触らない)
購入したら、すぐに「今いくらになってる?」とアプリを開きたくなります。でも、最初の1〜2週間はあえて触らないことを強くおすすめします。
仮想通貨の値動きは非常に激しく、1日で10%上下することは珍しくありません。初心者がアプリを頻繁に開くと、感情が振り回されて冷静な判断ができなくなります。「上がった!もっと買おう」「下がった!売らなきゃ!」と、最も避けたい行動を取ってしまうのです。
9年の経験で痛感しているのは、仮想通貨で成功する人ほど、相場を見ない時間が長いということです。
忘れてはいけない税金の話
最後に、絶対に押さえておくべき税金の話をします。仮想通貨(暗号資産)の利益は、日本の税制では雑所得として扱われます。
具体的には、利益が年間20万円を超える会社員、もしくは年間48万円を超える学生・専業主婦は、確定申告が必要です。
「買っただけ」「保有しているだけ」では課税対象になりません。課税対象となるのは以下のケースです。
- 仮想通貨を売却して日本円にした
- 他の仮想通貨に交換した(例: BTC→ETH)
- 商品・サービスの支払いに使った
- マイニングで取得した
特に「他の通貨に交換した時点で課税対象になる」ことは、多くの初心者が見落とします。ご注意ください。
よくある質問
Q. いくらから始められますか?
A. Coincheckなら500円から、bitFlyerなら1円から購入できます。ただし手数料負けを避けるため、まずは数千円〜1万円程度から始めることをおすすめします。
Q. セキュリティが心配です。ハッキングされませんか?
A. 国内の金融庁登録取引所は、利用者資産の分別管理が法律で義務付けられており、過去の大規模ハッキング事件(コインチェックNEM流出など)でも利用者は全額補償されています。ただしスマホの紛失や、パスワード流出への自衛は必要です。二段階認証の設定を必ず行ってください。
Q. 海外取引所(Binanceなど)はいつ使い始めればいいですか?
A. 国内取引所で3〜6ヶ月以上運用して、仮想通貨の送受金に慣れてから検討するのが安全です。海外取引所は扱える通貨の種類が多い反面、税金計算が複雑になり、トラブル時のサポートも限定的です。
Q. NFTやDeFiはどうですか?
A. NFT、DeFi(分散型金融)、ステーキングといった応用的な分野は、まず基本の現物取引に慣れてから段階的に触れていくのが王道です。いきなり手を出すと理解が追いつかず、資金を失うリスクが大きくなります。
まとめ: 今日踏み出す一歩が1年後の資産を作る
仮想通貨(暗号資産)を始めるために必要なのは、たったこれだけです。
- 国内取引所(おすすめはCoincheck)で口座を開く
- 1万円程度を入金する
- 「取引所」画面で1,000円分のビットコインを買う
- 1〜2週間は触らずに価格変動に慣れる
2017年に始めた当時の私は、ここまでシンプルな解説に出会えず、無駄な時間と手数料を多く払いました。この記事を読んでいるあなたには、同じ遠回りをしてほしくありません。
仮想通貨市場は9年間で何度も「終わった」と言われ、そのたびに復活してきました。大事なのは、相場の波よりも「早く始めて、長く続けること」です。今日の1,000円分のビットコインが、5年後にあなたの資産形成の大きな柱になっているかもしれません。
まずはCoincheckで口座を開くところから、始めてみてください。
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本記事は、2017年8月から暗号資産取引を続け、国内外19の取引所でアカウントを運用してきた経験を元に執筆しました。TechAssetでは、このような実体験に基づく資産形成情報を継続的に発信しています。
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